昨日、8月12日、三重県総合博物館にて近畿部会128回例会が行われました。
参加者は10名と少々寂しい状況でしたが、とても充実した一日を過ごすことができま
した。

まず、布谷館長様からご挨拶をいただき、総合博物館の特徴・理念と開館2年目に入
った現在の状況について説明していただきました。
その後、公文書を中心に担当されている藤谷さんから報告をしていただきました。
いくつか、三重の特徴的なお話をいただいたのですが、まずは、公文書館が平成7年
に、基本計画まで策定されながら、「ハコ物」抑制の行政の流れにより平成10年に完全
に白紙となったこと。その後、博物館と公文書館が一体の施設となることが決まった歴
史。公文書の選別は県の文化振興課で行い、その後一括して総合博物館に移管され、
保存・公開が行われるという、機能分離が行われているところ。県指定文化財となって
いる三重県行政文書の存在。資料閲覧室を中心とした公文書閲覧の機能。など歴史
的な状況を踏まえた三重県独特の公文書館のあり方について簡潔に説明いただきま
した。
質疑の後、公文書館機能に関わる施設の見学をさせていただきました。収蔵庫その
他の備品等がすべて博物館を基準に行われていることはとても恵まれている様に見え
ました。
博物館と公文書館の資料保存・管理については、確かに重なる部分が多く、複合館と
して相性は決して悪くない様に見えました。選別機能を切り離して保存・利用に特化し
た三重県総合博物館の
ただ、数字などの惑わされると、博物館の様々なノウハウに公文書館機能が飲み込
まれる可能性もあるように思います。公文書館機能の存在感をアピールして、じっくりと
した三重県独自の取り組みを期待したいと思いました。
三重県の布谷館長様、藤谷様、また今例会のコーディネートをしていただいた亀山市
博物館長の小林様には深くお礼申し上げます。ありがとうございました。
(運営委員 金原)
- 2015年08月13日 09:45 |
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